音部記号が書かれた五線のことを「譜表」と言います。
ト音記号が書かれてる譜表のことは高音部譜表で、 ヘ音記号が書かれてる譜表は低音部譜表です 。
「五線」「譜表」「音部記号」
これらの言葉↑はややっこしいので注意です。後で詳しく説明しますね。
それから今回は、
- 大譜表
- スコア
についても勉強します。
※今分からなくても大丈夫なところは、緑の字で書きます
<スポンサーリンク>
授業

それでは、楽典の授業をはじめます
五線と譜表
五線のことを「譜表」と言うときもあります。
ただし、「譜表」と言うときは音部記号が書かれてるときです。
なので、「音部記号がない五線」のことを譜表とは言いません。
音部記号と譜表
ト音記号が書かれてる譜表のことを、高音部譜表と言います(「ト音譜表」や「ヴァイオリン譜表」という言い方もあります)。
ヘ音記号が書かれてる譜表は、低音部譜表です(または「ヘ音譜表」「バス譜表」)。
ハ音記号の譜表は、いくつか種類があります。
けど、今回はアルト譜表だけ紹介します。
他の譜表については、次回やりますね。
大譜表とスコア
高音部譜表と低音部譜表を縦にくっつけると、大譜表というものになります。
ピアノの楽譜↓は、大譜表ですよ。
※「Allegro agitato.」とか「」とか、分からない言葉や記号があるかと思います。けど、今は気にしなくても大丈夫です。
♪(生演奏)幻想即興曲/ショパン
もっとたくさんの譜表をくっつけたもの↓もあります。
※分からない言葉や記号があっても、今は気にしないでください。
♪(生演奏)交響曲第7番第1楽章/ベートーヴェン
こんな感じに、いくつかの譜表を一つにしたものを、スコアと言います(「総譜」とも言います)。
逆に、スコアを一つひとつのパートに分けると、パート譜と言うものになります。
くどい質問
音部記号と譜表の注意

これ↑はなんですか?

ト音記号

うん、正解です。じゃあ、

これ↑は?

高音部譜表

そのとおり、ちゃんと分かってますね♪
それじゃあ、

このピンクの丸のとこ↑の「記号」は?

ト音記号?
いや、高音部記号?

そうです!
ト音記号でも高音部記号でも正解です。
ここら辺は、ややっこしいので注意しましょうね。
「ト音記号」と言ったら、

この記号↑のことだし、
「高音部譜表」と言ったら、

こっちの五線↑のことですよ。
音部記号を消すと、

「譜表」とは言わずに「五線」と言うようになります

なるほど、確かにややっこしい……
高音部記号?

「高音部記号でも正解」って言ったよね?

これ↑って、「高音部記号」とも言うの?

いや、それはト音記号です。
高音部記号ではありません

えー?

ト音記号に五線がついてたら、

この記号↑が「高音部記号(ヴァイオリン記号)」とも言われるようになるんです。
五線がないト音記号は「高音部記号」とは言いません

めちゃくちゃややっこしい!
ヘ音記号とハ音記号も同じ感じ?

そうですね
まとめとあとがき
まとめ
音部記号が書かれた五線を譜表と言う。
あとがき

さっきのスコア、めっちゃたくさん譜表がくっついてたよな。
あんなの誰も読めないだろ

指揮者は読めますよ

指揮者って、真ん中で棒振ってる人のこと、だっけ?

うん。
プロの指揮者はスコアが読めます。ただ読めるだけじゃなくて、スコアを見れば頭の中で音楽を鳴らせるんですって

うわ、すげえな。棒振ってるだけだと思ってたわ

指揮者って意外とすごいんですよ

演奏する方からしてみれば、ごまかしてもバレちゃうってことか

何をごまかすの?

練習サボってて、できないところがあったらさ、
合奏のときごまかすしかないじゃん?
でも、指揮者にはバレちゃうよなってこと

指揮者にもバレるし、近くの演奏者にもバレちゃうんじゃないかな?
本番の演奏なら、お客さんにもバレちゃうかもですね。
だから練習サボるの、ダメ、絶対。

さすがに本番なら、オレだって本気だすぜ

ほんと?
もし演奏に自信がなかったら、ごまかそうとか考えないで堂々と演奏した方がいいですよ。
ごかましてもバレるし、演奏ミスしちゃってもバレちゃうんだから、
どうせなら堂々とミスしましょう♪

演奏ミスりながら平気な顔してるのも、それはそれでどうかと思うけどなあ……
参考文献
- 海老澤敏・上参郷祐康・西岡信雄・山口修監修(2002)『新編 音楽中辞典』音楽之友社.
- 音部記号の名称について、「高音部記号」「低音部記号」「中音部記号」「アルト記号」などの項を参考
記事中の曲について
生演奏
- 幻想即興曲/ショパン……ピアノ:サンソン・フランソワ 1957年11月27日録音
- 交響曲第7番/ベートーヴェン……アンタル・ドラティ指揮 ロンドン交響楽団 1963年7月録音
※これらの音源は、著作権及び著作隣接権の保護期間が切れており、日本国内においてパブリックドメインとなっています。

今日の授業はここまで。
次の授業はコチラ↓です


私の話を聞いてくれてありがとね
それじゃあまたね♪
<スポンサーリンク>
コメント