五線からはみ出した線を加線と言います。
加線が多すぎて見づらくなっちゃったら、「オッターヴァ記号」っていうものを使います。
オッターヴァ記号は、こんな感じの記号です。
これは、「1オクターヴで上で演奏してください」って意味になります。
今日の大事なところはこんな感じ。
というわけで今回は、五線・加線・オッターヴァ記号について勉強していきます。
※今分からなくても大丈夫なところは、緑の字で書きます
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授業
それでは、楽典の授業を始めます
五線
楽譜って、普通五本の線を使いますよね?
この五本の線のことを五線と言います。そのまんまですね。
実は、この五線の一本一本に名前があるんです。
名前と言っても、下から上に「第1線」「第2線」……って数えるだけですが。
線と線の間にも名前があります。こっちも下から上に「第1間」「第2間」……って数えるだけです。
加線
「五本の線を使う」と言っても、五線からはみ出てることも結構あります。
こんな感じに、はみ出ちゃったら線を書き足しますよね。
この書き足した線を加線と言います。
「第1線」とか「第1間」とかの名前は、加線にも付きます。
オッターヴァ記号
加線を何本でも書き足していいなら、
こんな感じに書いたっていいわけです。だけど……すごく読みづらいですよね。
楽譜を書いてて「加線が多くなっちゃったなあ……」って思ったら、コレを使いましょう。
この記号を「オッターヴァ記号」と言います。
「8va」は「1オクターヴ」って意味。だから、
こんな感じに書いてあったら、「1オクターヴ上で演奏してね」って意味になります。
1オクターヴ上で演奏するのは、点線が書いてあるところまでです。
♪アイネ・クライネ・ナハトムジーク 第1楽章/モーツァルト(一部改編)
「8va」が五線の下に書いてあったら、「1オクターヴ下で演奏してね」って意味になります。
♪アイネ・クライネ・ナハトムジーク 第1楽章/モーツァルト(一部改編)
「8va」以外の書き方もあります。
オクターヴ上なら、こんな感じ↓。
「8va alta」は「オッターヴァ アルタ」と読みます。
オクターヴ下なら、こんな感じ↓。
「8va bassa」は「オッターヴァ バッサ」と読みます。
くどい質問
なんで「8va」って書くの?
オッターヴァなのになんで「8va」なの?
オッターヴァだから「8va」なんです。
オッターヴァ(ottava)は、イタリア語で8番目って意味。
だから、「ottava」を略して「8va」になります
なるほど。
じゃあ何が「8番目」なの?
1オクターヴを普通に数えてみてごらん。
8になりますよ
だから「オクターヴ」→「8va」ってなるわけです
オクターヴ? オッターヴァ?
ってか、「オッターヴァ」ってなに? 「オクターヴ」でいいじゃん
「オッターヴァ(ottava)」はイタリア語で、「オクターヴ(octave)」は英語です。
意味はほとんど同じだから、「オッターヴァ」でも「オクターヴ」でもどっちでもいいかも。
「オッターヴァ記号」のことを「オクターヴ記号」って言う人もいますし
じゃあ全部「オクターヴ」って言ってもいいよね
いいですが、ちょっと注意。
「8va alta」のことを「オクターヴアルタ」って言ったり、
「8va bassa」のことを「オクターヴバッサ」って言ったりすると、
変な読み方になっちゃいます
なにが変?
「オクターヴ」は英語で、「アルタ」「バッサ」はイタリア語。
「オクターヴアルタ」「オクターヴバッサ」は英語とイタリア語が混じってるから、変な読み方です
「オッターヴァ」はイタリア語で、「記号」は日本語。
「オッターヴァ記号」だってイタリア語と日本語混じってるじゃん
まあ、確かに……
まとめとあとがき
まとめ
五線の上や下に書き足した短い線を( )と言う。 - 答えを見る
五線の上にオッターヴァ記号が書いてあったら、「1オクターヴ上で演奏しなさい」という意味になる。このときオッターヴァ記号は、以下のように書かれる。
答えを見るあとがき
「第1線」とか「第1間」とか、使うことなさそう
確かに、あんまり使わないかも……
なんだよ……せっかく予習して覚えたのによー
あら。ハテナ君が予習だなんて、めずらしいですね♪
明日から多分しないけど
予習よりも、復習に力をいれる……という意味ですね?
う、うーん……がんばれたらがんばる
ところで、どうして「第1線」「第1間」のところを覚えたの?
楽典の本の、譜表の章のとこ開いたら、一番最初に書いてあったから
他のところは覚えなかったの?
最初の「第1線」とか「第1間」も覚えられなかったから止めた
さっき「覚えた」って言ってませんでしたか?
それでは、今日の授業はここまで
次の授業は、↓コチラです
私の話を聞いてくれてありがとね♪
じゃあね
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