知識ゼロの人が楽譜を読むために必要最低限な知識 パート1

(この記事は「知識ゼロの人が楽譜を今すぐ読むために必要最低限な知識」を加筆修正したものです)

(追記)

 

 

 

 

どどーん。

上の楽譜を見て「あ、もう無理・・・」って思った方、朗報です。

これくらいの楽譜なら、この記事を読めばすぐ読めるようになります。

 

ってなワケで今日は、

「楽譜がまったく読めない知識ゼロ」の方が、

 

・鍵盤で音を確かめながらだったら読める

だとか

・なんとかドレミは分かる

だとか、

 

そんな感じな人にレベルアップできるような記事を書いていきます。

 

 

ただし!!

この記事はまだ「パート1」です。

読める楽譜はかなり限られているので、もっと読めるようになっていただくために、パート2、3、と読み進めていただければ嬉しいです♪

 

 

ドレミの「ド」はここ! 「ド」の位置さえ覚えておけば後は順番だよ!

楽譜を読めるようにするためには、どの音符が「ド」で、どの音符が「レ」なのか、あるいはそれ以外なのか、ということが分かるようにならなければいけません。

 

難しそうかい?

ふっ……大丈夫だ!!!! 私についてきなさい!!!!

 

五本の線の下、一本加えた線の上にある丸の位置、ここが「ド」です。

「ド」の位置さえ覚えておけば、あとは簡単です。

 

例えばこんなのが出てきても、

「ド」の位置から「ドレミファ…」と指で数えていけばいいのです。

こんな風に。

 

音符っていうのは、

「一本の線の上にある」か

「二本の線の間にある」か、のどちらかです。

 

 

だから、「線、線の間、線、線の間…」という順番で「ドレミファ…」と数えていけばいいのです

 

 

音符が「ド」の位置よりも下にあった場合…

こんな場合は、「ドシラソファミ…」と反対に数えればOKです。

ドレミが分かったら、音符のそばにメモしていくといいでしょう。

記事冒頭の楽譜にドレミをメモしてみます。

 

最初は読み間違えることが多いと思いますので、よく確認しましょうね。

一度間違えたドレミを書き込んじゃうと、人に指摘されるまでなかなか気付けないですから。

 

 

参考までに↓

鍵盤でも「ド」の位置さえ分かれば、あとは順番だよ!

ここからは音が出せる鍵盤(キーボードとか)があれば便利です。

「鍵盤 フリーソフト」で検索すれば色々出てくるから、そんな感じのでもいいヨ

(例えば、iDEEILEさんの音感トレーニング(外部サイト)で使われている鍵盤とか)

 

 

楽譜にドレミの書き込みをしたところで、鍵盤でもドレミが分かるようにしていきましょう。

鍵盤の場合も先ほどと同様、「ド」の位置だけ覚えます。

二つの黒い鍵盤(黒鍵〔こっけん〕)が寄り添っているところの、左下がドです。

 

「黒鍵二つの左下がド!」って覚えましょう

 

あとは順番です。

白い鍵盤を、

右に行くと高くなり(ドレミファソ…)、左に行くと低くなっていきます(ドシラソファ…)。

 

 

あ、ちなみに黒鍵そのものから出る音については、今はスルーしてください。

(楽譜で♯とか♭とか出てきたら、黒鍵を弾く箇所が出てくるでしょう。ですが、この記事では扱いません。)

 

 

楽譜と鍵盤を対応させてみます。

 

 

冒頭の楽譜について、ドレミで歌ってみました。(喋ってみました、かな?)

 

これじゃまだどんな曲か分からないよね……

何しろリズムを無視してますから。

 

ってなわけで、「ドレミ」についてはここまで。

次はリズムだよ。

 

音符の形で長さが分かる! 秒数ではなく「比率」で考える

ドレミのドの場所が分かれば「ドレミ」は分かる。

じゃあ「音符の長さ」はどこを見れば分かるのか……

 

それは、ズバリ、音符の形です。

まあ、こんな感じの音符がありますよね。

(横線引いた跡みたいなのがありますが気にしないでください……m(_ _ )m)

 

 

まず真ん中の、黒丸と棒一本のコイツ。

コイツには名前がある。「四分音符〔しぶおんぷ〕」だ。

コイツは何秒なのか?

 

 

…実は、この音符が何秒なのかは、曲によって違うのです。分からないのです。

 

「分かんねえの?」

 

ご安心を。四分音符の長ささえ分かれば、他の音符の長さは全部決まるのです

音符は、「何秒か」で読み取るのではなく、「半分なのか、倍なのか」という比率で読み取るのです

 

例えば、四分音符を「1」だとすると、

こんな風に他の音符の長さが決まっていきます。

右に行くと半分に、左に行くと倍になっていますね(右に行くと短い音符、左に行くと長い音符)。

 

これさえ分かっていれば、秒数で考えてもいいです。

例えば、四分音符が1秒ならコイツは0.5秒。みたいな感じ。

まあ、音符を秒数で考えることはあんまないけど。

 

 

とりあえず実際に聴いてみましょうか。太鼓の音で鳴ります。

 

聴く際のポイントは、太鼓の音と一緒に鳴っている「カッカッカッカッ」という音をヒントにすること。

この「カッ」は四分音符と同じ長さにしました。

音符と音符の間に何回「カッ」と鳴っているのか、あるいは、「カッ」の間に何個の音符があるのか、よく聴いてみることです。

 

 

 

「ん? いやいやちょっと待てよ。

コレはなんなの?」

 

ソイツの正体は、実はコイツ。

コイツやコイツは、隣り合うとすぐくっつきたがるのです。

隣り合っただけですぐくっついちゃうだなんて、なんてカルいやつらなのかしら!

 

……話を戻しましょう。

まあ、音符同士がくっついていても見方は同じ、

 

音符の旗の数と、くっついたときの横棒の数は同じ

と考えればいいでしょう。

(急に手描きなのは画像作るのが面倒くさくなってきたので情緒があるからです!

ちなみにコイツらにも名前があります。

覚えなくていいです(爆)

名前よりも、音符の形と長さを覚えましょう

まあ、全音符以外は「2,4,8、16…」って倍になってくだけですから簡単に覚えられますけど。

 

それから、音符以外に「休符〔きゅうふ〕」というものもあります。

曲が休符のところに差し掛かると、音がしなくなります。

つまり、「お休み」ですね。

 

でも、

休符は「音が鳴らない音符」と考えた方が分かりやすいです。

 

だってほら

名前がそっくりです。

そっくりな名前同士の(赤い線で結ばれている)音符と休符は、まったく同じ長さです。

 

「休符の形と長さも覚えなきゃダメ?」

 

 

ご安心を。

 

ぶっちゃけ休符は(まだ)おぼえなくていいです。

もちろん覚えた方が便利ですけど、今は、楽譜の中で音が鳴っている箇所の方が大事です。

 

この記事で覚えて欲しいのは、「必要最低限な知識」だけです。

 

休符の知識が必要になったら、その場で調べればいいかと思います。

ってか、これも音符とほとんど同じだから、調べてく内に勝手に覚えるっしょ!!!

 

 

 

さて、冒頭の楽譜について、リズムをつけて歌ってみました。(今度こそ歌だ!)

 

上の方に音符が置かれると、棒が下になります。こういうやつ(四分音符)みたいに。

棒が下向いて、逆さまになっても意味は同じです。

 

聴く際のポイントですが、私の美声をまず耳に焼き付けて、とにかく音符の長さに着目してみてください。

八分音符のところはちょっと速くなりますよね? 八分音符は、四分音符の半分しかないから速くなるのです。四分音符が「1」、八分音符が「0.5」。確かに半分だね。

このように、四分音符と各音符の長さを比較してみるのです。そうすれば、「リズム」というものが自ずと見えてくるでしょう。

 

右も左も分からないうちは、上の楽譜のように音符の近くに数字を書いてしまうといいかもしれません。

 

拍子はむしろヒントになる! 線で区切られた中に音符がどのくらい入るのか

ここまで読んでいただければ「本当の本当に必要最低限な知識」はそろいました。

ですが、もう少しだけ私にお付き合いして欲しいのですよ。

 

 

楽譜をもっと読みやすくする方法があるのです。それがこの数字。

ほぼ全ての楽譜には、最初にこのような数字が書かれます。

分数ではないです。似てる…ってか見た目は同じだけど。分数と混同するとややっこしくなります。

いいか?? 大事なのは、見た目よりも中身だ

 

この数字は拍子〔ひょうし〕と呼ばれています。

 

そして、コイツの場合は、一つの枠の中に分音符がつ入ることを意味しています。

それゆえに、「4分の3拍子〔しぶんのさんびょうし〕」といいます。

 

名前も分数かよ

 

 

その通りです。ですから、分数とは区別するために「よんぶんのさんびょうし」ではなく、ぶんのさんびょうし」と読むことをオススメします

(※「よんぶんのさん」でも間違いではありませんし、むしろこちらの方が一般的ですが、

「しぶんのさん」と読めば専門家の方から、「キミ、分かってるね」と褒められると思います)

 

ところで、「一つの枠の中に四分音符が3つ入る」と書きましたが、この「一つの枠(小節〔しょうせつ〕)」というのは、

楽譜を一本の縦線で区切っていくことによって出てくるのです。

四分音符を「1」とします。

すると他の音符も自ずと長さが決まる…ということは先ほど言いました。

一つの枠の中にある音符(休符)たちに、上の数字を当てはめて、

足し算してみてください。

 

そう……全ての枠で「3」になるのです

これが、「一つの枠の中に四分音符がつ入る」という意味です。

 

他の拍子でも同様です。

覚えなくていいです。

 

の数字は音符

の数字はその音符が一つの枠の中に入る数

 

と覚えればいいのです。

 

ちなみに、コイツは4分の4拍子と全く同じ意味です。

ややっこしいけどよく使われます。

 

ややっこC〔シー〕。なんちゃって!

 

……閲覧者様の体温を5度くらい低下させたところで、元の話に戻しましょうか。

まあ、コイツはアルファベットのCに似ているので、

C、シー、4〔し〕!」って覚えときゃいいっしょ。

 

 

 

さて、拍子を知っておくと何が便利なのか?

 

それは、例えば、

こんなのが出てきたとき。

 

 

もちろん「楽譜 3」とかで検索すればすぐにコイツの正体は分かります。

ただ、スマホの電池が切れていて検索できない状態だったらどうするか。

拍子を理解していればある程度予測できるんです

 

この「よく分からない音符」はとりあえず置いておき、他の音符に注目します

枠の中で、他の音符の長さを足し算するのです。

すると、この謎の音符たちの長さも見えてきます。

上の楽譜は4分の4拍子です。一つの枠の中に入るのは四分音符4個分でなければいけません

 

「謎の音符たち」以外の音符を合計すると「3」になりました。残り「1」足りません

ということはこの「謎の音符たち」に当てられる長さは「1」ということになります。

 

「1」と言えば四分音符の長さと同じです。

つまり、正しい演奏方法はまだ分からないけど、「四分音符分の長さの中に『ドシラ』と詰め込めばいいのかな?」という予測ができるのです。

 

 

では、この曲を聴いてみましょうか。

 

(ちなみに、上の「謎の音符たち」の正体は「3連符〔さんれんぷ〕」です。四分音符を3分割した長さで演奏します。ここでは詳しくは扱いません)

 

 

 

次は実践です。

今ままで学んだことを使って、実際に楽譜を読んでいきます。

 

 実践

いよいよ迎えた新年度。晴れてAさんも新社会人だ。

とある日、配属先の支店で上司(Bさん)から突然楽譜が渡された。

B「この地域で伝統的に歌われている歌だ。我が支店の特色のひとつは地域密着。まずは歌で地域の皆さんと仲良くなろうじゃないか。ってなわけで明日までに歌えるようにしてね」

 

ええええええ!!

A「あの、私、楽譜読めないんですけど……」

B「楽譜の読み方なんて小学校中学校で習ったじゃないか

 

そんなこと言われても!!!!

 

A「せめて、あの、歌っていただけませんか……?」

B「いやだよ恥ずかしい

 

Bさんはそっけなく返事をし、話題を研修の話に移したのだった。

Aさんは途方にくれるしかなかった。

 

A(「我が支店の特色」なら歌ってよー!!

 

 

 

・・・・・・

 

さあ、あなたがAさんだったらどうしますか?(この話はフィクションです)

Aさんはぼっちだから気軽に話せる友達も同期もいないし、

そのくせネットは毎日使いまくるので、今月分のデータ通信量を既にオーバーして超低速モード。

だから「YouTubeで曲を聴こう」っていうのはナシね

 

 

さて、楽譜を読んでいきましょう。

 

 

まずは、

「ドレミ」を書き込みます。

 

 

えっと、「ド」はどこでしたっけ?

ここです!

これさえ覚えておけば後は順番でしたね。

 

「ドレミ」が分かったら、鍵盤で音を確かめてみましょうか。

鍵盤では、どこが「ド」でしたっけ?

 

 

……そう、黒鍵二つの左下がド! です。

 

「ファ」の位置を「ド」と間違えて弾いてしまうと、全く別の曲になっちゃうので気をつけてね。

 

 

「ドレミ」の音を確かめられたところで、

次はリズムを把握しましょう。

 

四分音符を「1」だとして、数字を書き込んでいきます。

他の音符の長さは覚えていますか?

右に行くと半分、左に行くと倍の長さ

音符の長さは、「半分」だとか「倍」だとか、そういう比率で考えるのです。

 

 

「ん?

なんやねんコイツは

 

 

 

なんだか、鼻くそみたいなのが付いてますね

 

知らない音符が出てきても、慌てずに。

 

拍子を確認します。

この曲は4分の4拍子……一つの枠の中に四分音符が4つ入ります

つまり枠の中の合計は常に「4」になるはずです。

 

あの枠の中で、「鼻くそ君」以外の数字を足します。

「2.5」になりました。残り「1.5」足りないですね。

したがいまして、この「鼻くそ君」に当てられる長さは「1.5」になります。

 

(「鼻くそ君」の正体は付点〔ふてん〕四分音符。点が付くと、その音符の長さが1.5倍になります)

 

 

では、歌ってみましょう。

 

(「歌」だから、歌詞もつけようかなって思ったけど(「海金、万歳! 海金、最高!」みたいな)、作詞はまだあまり自信がないのでやめておきました)

 

つっかからずに歌えるようになったら、録音しておくとよいと思います

忘れてしまうと、また練習しなくちゃいけなくなるから、二度手間です。

耳で覚えちゃいましょう。

 

自分の声聴くのって結構しんどいけどな!!

 

まとめとあとがき

 

楽譜を読む手順をまとめます。

・楽譜に「ドレミ」を書き込む。五本の線の下、一本加えた線の上(線の間じゃない)にある音符が「ド」

・鍵盤で音を確かめる。黒鍵二つの左下が「ド」

・音の長さを表す数字を書き込む。四分音符を「1」としておくと分かりやすい。

・知らない音符が出てきたら、拍子を見て一つの枠の中で四分音符(あるいは他の音符)がいくつ入るのかを確かめる。知らない音符以外の音符の数字を枠の中で合計し、足りない分の数字を知らない音符に当てる。

録音した声を自分で聴きまくるという新たなプレイを楽しむ

 

 

この記事はここまでになります。いかがでしたか?

冒頭でも書きましたが、この記事だけ読んでも読める楽譜はかなり限られています。

パート2、3と読み進めていただいて、更にレベルアップしていただけたら嬉しいです。

 

 

ここまでありがとうございました^^

 

↓パート2

知識ゼロの人が楽譜を読むために必要最低限な知識 パート2(1/2)
(追記) ハナ先生 こちらの記事は、中途半端なところで終わってしまいました。ごめんなさい……。 「楽譜の読み方」シリーズは、新しく書き直しています。 こちらです♪ お...

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