大事なところだけ先に書きます。
長音階↓は「長長短長長長短」。
短音階↓は「長短長長短長長」です。
このルールさえ守れば、どの音からでも音階を作ることができます。
- 「○」から始まる▲音階は、●調▲音階
(○は音名、▲は「長」と「短」のどっちか、●は○を日本語に直した音名)
例えば、
「ド」から始まる長音階は「ハ調長音階」です。
音階の章
- 音階とは
- 長音階・短音階のルール←今ココ
- 主音・属音・下属音・導音
- もうちょっと待っててね
※今分からなくても大丈夫なところは、緑の字で書きます
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授業(粗)
それでは、楽典の授業(粗)を始めます
「ド-レ-ミ-ファ-ソ-ラ-シ-ド」のルール
前回の授業で、
「音階とは“あるルールに従って並んでいる音”のことだ」と言いました。
そして、その音階の一つとして、
この「ド-レ-ミ-ファ-ソ-ラ-シ-ド」の音階について触れました。
楽譜が読めないなら:→知識ゼロの楽譜の読み方の章
では、この「ド-レ-ミ-ファ-ソ-ラ-シ-ド」は、どんなルールに従っているのか?
それは……
まず一つ、1オクターヴ、ということ。
「ドレミファソラ」だとか「ドレミファソラシドレ」とかでもなくて、
「ドレミファソラシド」です。1オクターヴですね。
次にもう一つ、音程です。
「ド」と「レ」の音程は?
……そう、長2度(全音)ですね。
「長2度」とは?:→音程の章
「レ」と「ミ」は?
これも長2度(全音)です。
同じように「ミ-ファ」「ファ-ソ」「ソ-ラ」……と、全部やっていきましょうか。
すると、こう↓なります。
左から順に言うと、「長長短長長長短」ですね。
「ミ-ファ」「シ-ド」だけ半音(短2度)……っていうのは、今までも何回か言ってきましたよね。
関連:「ミファ」と「シド」は意外に使える&5度と4度のふか~い関係
で、
つまりこの「ドレミファソラシド」が、
「長長短長長長短」のルールで並んでるってことなんです。
ここが一番重要なところ。
長音階と短音階
じゃあ、「長長短長長長短」じゃなかったら、どうなるんでしょう?
ちょっと、いじってみましょうか♪
「長短長長短長長」にしてみましょう。
♭が付きましたね。
さっきのフツーの「ドレミファソラシド」(長長短長長長短)(※↑)と聴き比べてみてください。
……結構、雰囲気違いますよね。
- 「長長短長長長短」は明るくて、
- 「長短長長短長長」は暗い、
って感じられたならバッチリ。
このように、音階のルールを変えると、雰囲気が変わるんです。
「長長短長長長短」のルールで作られた音階を長音階と言い、
「長短長長短長長」のルールで作られた音階を短音階と言います。
「ソ」から始めてみる
「ド」の上から「長長短長長長短」のルールで音を並べていくと、
「ド-レ-ミ-ファ-ソ-ラ-シ-ド」の長音階になり、
同じように、「ド」の上から「長短長長短長長」のルールで音を並べると、
「ド-レ-ミ♭-ファ-ソ-ラ♭-シ♭-ド」の短音階になるんですね。
でも、別に「ド」から始めなくてもいいんです。
例えば、「ソ」から始めてみましょうか。長音階を作ります。
まずは、1オクターヴで音を並べます。
これ↑が「長長短長長長短」のルールになるように、臨時記号を付けます。
できました。「ソ-ラ-シ-ド-レ-ミ-ファ♯-ソ」の長音階です。
聴いてみてください。
「ド-ミ-レ-ファ-ソ-ラ-シ-ド」の長音階と似ていませんか?
短音階も、同じようにできます。
もちろん「ソ」以外でも、音階は作れます。
つまり、
- 長音階は「長長短長長長短」
- 短音階は「長短長長短長長」
このルール↑さえ守れば、どこからでも音階を作ることができるんです。
1オクターヴの中には12個の音がありますから、
12種類の長音階・短音階が作れるわけですね。
「●調▲音階」
「ド」から始まる長音階を、ハ調長音階と言います。
「ハ調」の「ハ」は、「ハニホヘトイロハ」の「ハ」です。
日本語の音名ですね。
関連:音名(英語・日本語)
「ソ」から始まる短音階を、ト調短音階と言います。
じゃあ、「シ♭」から始まる長音階は?
……そうですね。
変ロ調長音階です。
「○」から始まる▲音階は、●調▲音階
(○は音名、▲は「長」と「短」のどっちか、●は○を日本語に直した音名)
という風になるわけです。
まとめ
長音階・短音階は1オクターヴで作られる。
長2度を「長」、短2度を「短」だとすると、
音階は、どの音からでも作ることができ、長音階・短音階それぞれ12種類作ることができる。
○を音名、▲を「長」あるいは「短」、●を○の日本語に直したものだとすると、
「○」から始まる▲音階は、「●調▲音階」となる。
例えば、「ド」から始まる長音階は( )である。 - 答えを見る<スポンサーリンク>
今日の授業はここまで。
次の授業はコチラ↓です
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