こんばんは。ハナです。
ハテナです
今日は減５度と増４度についてお話していきます！
こちらの記事を読んだ方向けです。
ちょっと難しくなってきてるけど、
その分おもしろいはず！
（今分からなくても大丈夫なところは、緑の字で書きます）
| ＜スポンサーリンク＞ |
５度の響きを聴いてみよう！
減５度も増４度も、半音六つ分だったよな
その通り。
半音六つ分って、
どんな音がすると思う？
知らねー
聴いてみようか。
「シ – ファ」減５度
うん……なるほど、分からん
完全５度や完全４度と聴き比べてごらん
まずは、減５度と完全５度から。
コレの「ファ」に♯を付けるよ
すると、ほら
半音七つになって完全５度になる
次、減５度と完全４度
コレの「ファ」を半音下げて「ミ」にするよ
さっきとは逆ね
すると、
半音五つになって、完全４度になるね
……ってか、「シ – ミ」は幹音だけの４度だしね。
いちいち半音数えなくても分かるよね。
「ファ – シ」だけ増
その通り！
で。
どう？
やっぱり、よく分かんねー
うむ。もうちょっと聴いてみるよ。
今度は、
コレの「シ」に♭を付けるよ
すると、これも
半音七つで、完全５度になるね
次は、
コレの「シ」を半音上げて「ド」にするよ。
すると、「ド – ファ」になるね。
「ド – ファ」は幹音だけの４度だし、「ファ – シ」じゃないから、完全４度
うーん……
完全５度や完全４度に比べて、
減５度って、不安な気持ちになると思う
それは、なんとなく分かる……ような気がする……
減５度は、半音六つ分
増４度も半音六つ分で同じだよね。
だから、増４度も同じように感じると思う。
結局、減５度と増４度って、何が違うの？
楽譜の書き方が違います。
なんでそんな、ややっこしいことするわけ？
意味なくね？
意味はあります。
音階を勉強すれば、分かるようになるよ
| ＜スポンサーリンク＞ | |
事件解決！ 不安から安心へ。
ねえ。
不安な気持ちって、イヤだよね
嫌です
うん。
やっぱり、安心したいよね。
何の話？
もちろん、減５度と増４度の話よ
減５度や増４度を聴くと、
不安な気持ちになるんだよね？
なら、安心しちゃえばいいのさ！
意味が分かりません
今に分かるよ！
これを聴いてみてほしい
どう？ 安心したでしょ？
「シ – ファ」減５度の不安から……
「ド – ミ」長３度の安心へ！
分かるような、分からんような
じゃあ、低音を足してみようかな。
これできっと分かる
「低音なし → 低音あり」というふうに鳴ります
あ。これなら分かる！
なんか、「終わった！」って感じがする
そう！ それ！
不安な気持ちから、安心へ行くこと……
音楽がそういう風に動くこと……
それを、解決〔かいけつ〕するって言います。
へえ……。
事件、解決！
事件？
事件解決とは、ちょっと違う気が……
コレ覚え方にできるじゃん
みたいな？ いいだろ？
おー、なるほど。覚え方か。
……その覚え方、いいね！
だろだろ？
なんでキミは、そういうことは思いつくのに、
勉強したこと色々忘れちゃうの？
忘れたくて、忘れてるわけじゃないし
まあ、次の話をしようか
コレは、明るく解決したよね？
じゃあ、暗く解決してみよう
そんなことできるの？
ふっふっふー！
まあ、聴いてごらんなさい
「ミ」に♭を付けただけでーす
なのに、あーら不思議
暗くなった！ すげえ！
でしょ？
なんで！？ なんで！？
音階と和音を勉強すれば、分かるよ
またかよ
今知りたいんだよお……
私もね、教えてあげたいの
でも、教える順番があるからねー
ヒントだけ教えとこう。
明るく解決したのは、長３度
暗く解決したのは、短３度
それから、
曲には、長調と短調があります。
長調は明るくて、短調は暗いです。
……このぐらいにしておこうか。
全然わかんねええーー！！！
増４度はどうなのか
減５度は、中にある３度に解決したよね？
増４度は、逆。
外に解決するんだ。
ちょっと待って。
減５度も増４度も同じ音程なんじゃないの？
増４度が外に行くなら、
減５度も外に行けるでしょ？
よくそこに気付いた！
でも、それについてはあとで話すよ。
とりあえず、聴いてみて
明るく解決した！
でしょ？
しかも、外へ解決してるでしょ？
確かに
次、「ミ」に♭をつけるよ。
今度は暗い！
うむ！
事件解決！
暗い解決なのに、事件解決？
事件は解決しても、失ったものは戻らない……みたいな？
なるほど。
事件解決という未来が、
全て明るいとは限らない……ってことなんだね
増４度は減５度で、減５度は増４度で？
今日のハテナ君、おもしろいね
ついに目覚めた？
目覚めよ！
……まだ眠っているみたいだね。
がんばって勉強しよう
余計に眠くなるわ
さて。
さっき、ハテナ君が言ってたこと。
やってみようか
オレが言ったこと？
うん。
「減５度も外に行けるの！？」ってやつ
えっとね。答えを先に言っちゃうと、
減５度は外にはいけません。
なんで？
でも、増４度に書き直せば、いけます。
まためんどくさいことを……
『ファ』も『ミ♯』も同じだろ！？
意味ないでしょ！？
さっきも言ったけど、意味はあります
その意味は、音階のところで分かる。
それまで待ってて
で。
「シ – ファ」の減５度を増４度にしたから、
これで外に解決できるようになりました。
じゃあさっそく、聴いてみよう
まず、明るい解決
そして、暗い解決
うわあ……♯だらけ
っていうか、何か聴き覚えあるような……？
うん。
さっきやったこの二つと、すごく似てると思う。
この二つも、外へ解決してるね
言われてみれば、似てるような……似てないような？
これも、
音階の移調のところまでは、おあずけ。
さて。じゃあ今度は、
「ファ – シ」の増４度を減５度にしてみよっか。
増４度は外に解決しますが、
減５度に直せば、中に解決できます。
まずは、明るい解決
次、暗い解決
これも、さっきやったやつと似てると思う。
減５度 → 中へ
の解決だから、似てる
まとめとあとがき
今日やったことを耳でまとめよう
耳で？
うん。
楽譜を見ながら、聴いてごらん
まずは、「シ – ファ」と「シ – ミ♯」
次、「ファ – シ」と「ミ♯ – シ」
なんか、耳が疲れた。
っていうか、頭が疲れた
頭が疲れた？
あっちへ解決したり、こっちへ解決したり……
頭が追いつかない……
なるほどね。
それに今日は、
まだ学んでないことも、ちょっと先取りしちゃったからね。
音階の話とかね。
ちょっと難しかったかな？
いや、結構楽しかったぜ
ふふふ、でしょでしょ？
音楽って、楽しい！
じゃあ、ここまで読んでくれてありがとう！
ばいびー！
参考文献
特になし
＜スポンサーリンク＞
コメント
初めてコメントいたしますgalwayeraと申す者で、ブログも運営しています。中学の音楽の時間、増４度について習ったことがあったなと記憶しています。
先生が、おっしゃるには、例えば、ドとファの開きは、全音二つと半音一つで完全４度、ところが、ドとファ＃の開きは、全音が三つの増４度、前者は自然で落ち着いた響きだが、後者は、不安を感じさせる響きだと。
別名三全音（トライトーン）という名前もついていて、悪魔の音程と呼ばれていたそうです。モーツァルトは、たまにこの音程を敢えて使ったとのこと。
他に、短三度、長三度などもあり音楽の決まりって本当に複雑で難しいですよね。算数数学にと良いと有利みたいな気もします。このところ音楽の基礎を固めるために、改めて学習していこうかなと考える今日この頃です。
galwayeraさん、コメントありがとうございます！
返信遅れまして、すみません。
三全音（増４度）はまさしく、不安を感じさせる響きですよね。
モーツァルトがあえて使っていたというのは初めて知り、今あわてて辞書等で調べています（汗）
中世以来、増４度音程は和声的に耳障りで避けるべきとされてきたようですね。
しかし、Wikipedia（三全音）によると、「積極的に使われるようになったのはバロック期以降」と書かれています。
考えてみれば、バロック期は機能和声が発達してきた時代です。
「属七の和音」という基本的な和音があるのですが、この中に減５度（増４度）が含まれているくらいですから、
バロック音楽以前と以後では、増４度の持つ響きの意味合いが変わって来たのかもしれませんね。
ちなみに、悪魔の音程のこと、辞書では「ディアボルス・イン・ムシカ」とカッコよく書いてありました（笑）
参考にした文献等はこちら↓
海老澤敏・上参郷祐康・西岡信雄・山口修監修（2002）『新編 音楽中辞典』音楽之友社.
菊池有恒（1988）『楽典 音楽家を志す人のための 新版』音楽之友社.
ウィキペディア「三全音」