メロディって結局なに? 楽譜なしで超わかりやすく解説!

メロディとは、ざっくり言いますと、「その曲の中で一番目立っているとこ」のことです。

曲の歌の部分がメロディですね。

ざっくりとした理解なら、これだけでOK。

ただしこの理解は、ちょっと正確ではありません。

上がったり下がったりしてるとこがメロディ」と言ったほうが正確です。

……と言ってもよくわからないと思いますので、このページでしっかり、超分かりやすく解説していきます。

当然楽譜は使いません。

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授業

ハナ先生
ハナ先生

それでは、授業を始めます

メロディをざっくり理解

メロディとは、超簡単に言うと、歌のことです。

なんでもいいですので、あなたの好きな曲を歌ってみてください。

はい、それがメロディ。

音楽って、いろんな楽器がいろんな演奏をしていますよね?

その中で一番目立っているのがメロディです。

「歌」って、音楽の中で一番目立ってますよね?

だから歌がメロディになるわけです。

じゃあ、歌がない曲はメロディがないのか?

いいえ、そんなことはありません。

歌がなくても、一番目立っている演奏がメロディになります

テレビ番組やゲームのBGMなど、歌がない音楽でも、鼻歌とかで歌うことができますよね?

その歌っている部分がメロディです。

ただし、これはかなりざっくりとした説明です。

ぶっちゃけると、正確な説明ではありません。

せっかくですから、もう少し詳しく、ちゃんと理解してみませんか?

大丈夫。

楽譜は使わず超わかりやすく解説していきますから!

リズム・メロディ・ハーモニー

メロディについてもう少しちゃんと理解するために、音楽そのもののことについてわかってほしいです。

音楽は、どういう風に組み立てられているのか?

ちょっと考えてみてください。

まあいきなり答えを言ってしまうと、音楽は、

  • リズム
  • メロディ
  • ハーモニー

この三つが組み合わさって、作られています。

さて、リズム・メロディ・ハーモニー。

なんだか、どれもよく聞くけど、よく分かってない用語じゃないですか?

一つ一つきちんと、わかりやすく解説していきますね。

ハテナ君
ハテナ君

ちょっと待って。

「リズム」とか「ハーモニー」とか別に知りたくないんだけど。

「メロディ」だけを解説してくれよ

って、思ったかもしれません。

が!

「メロディ」のことを知るためには、「リズム」と「ハーモニー」のことも知った方がいいんです。

リズム・メロディ・ハーモニー、この三つを比べることによって、「メロディ」が分かりやすくなるんです。

例えば、「主観」っていう言葉がありますよね?

「主観」の意味を知らない人に対して、「主観」だけの意味を説明してもよくわかってもらえないと思いませんか?

「主観」と「客観」、二つセットで説明したほうがよく理解してもらえるでしょう。

リズム・メロディ・ハーモニーも一緒というわけです。

リズム

まずはリズムから解説していきます。

といっても、説明するよりまずは聞いてもらいましょうか。

リズムです。

これ、聞きながら手拍子できますよね?

なんといいますか、「手拍子できそうな雰囲気の音が、連続してるやつ」がリズムです。

逆に言えば、手拍子できなさそうなら、それはリズムじゃないんですよ。

この音声↓を聞いて、手拍子してみてください。

……どうやって手拍子したらいいか分からなくないですか?

これはリズムではありません。

リズムであるためには、手拍子できたり、ノッたりできたりしなければならないわけです。

ハーモニー

続いてはハーモニーを解説します。

和音わおん(またはコード)って知ってますか?

和音っていうのは、二つ以上の音が同時に鳴っている音のことです。

例えば、これ↓は一個だけの音です(和音じゃない)。

そして、これ↓は和音です(三つ音が鳴っています)。

この和音が、ハーモニーです。

さらに、和音を二つ以上並べていってもハーモニーになります

「ハモる」って言葉がありますよね?

音や歌を重ねて、なんかいい感じになると「ハモッてる」って言いますよね。

「ハモる」もハーモニーの一種

音や歌を重ねる = 二つ以上の音が同時に鳴っている = 和音になってる → ハーモニー

というわけです。

「ハモる」のほかには、伴奏もハーモニーですね。

小中学校のとき音楽の授業で、先生がピアノで伴奏を弾いて、歌った経験があると思います。

あのピアノの伴奏が、ハーモニーを(同時にリズムも)奏でていたわけです。

さらにさらに、「コード進行」って知ってますか?

コード進行もハーモニーなんですけど、もし知らなかったら気にしなくて大丈夫です。

「コード進行ってなに?」って気になるかたはコチラ↓へ。

メロディ

さて、ではいよいよメロディの解説に入っていきましょう。

さきほど私は、メロディは歌のことだと言いました。

あるいは、その曲の中で一番目立っているところがメロディだとも言いました。

ざっくりとした理解だけなら、ここまでで良いかもしれません。

ちゃんとした理解をするために、もう少し詳しく「メロディ」へ迫っていきましょう。

歌や曲の中で目立っているところに注目してみると、

音が上がったり下がったりしていることが分かると思います。

聴いてみてください。

(cm/mental / APPASSIONATriO)
(歌……VOICEVOX:ずんだもん)

音が上がったり下がったり(高くなったり低くなったり)してますよね?

この、「上がったり下がったり」がメロディなんです。

「歌や曲の中で目立っているところがメロディ」 ← これはざっくりとした理解

「上がったり下がったり、がメロディ」 ← こっちの方が正確な解説

ハテナ君
ハテナ君

???

音楽なんだから、上がったり下がったりするのは当たり前なんじゃないの?

みたいな感じで、いまいちピンと来てないかたもいるかもしれません。

(だからこそ、最初にざっくりとした解説をしました。)

ここで活きるのが、リズムとハーモニーの知識です。

さて、くどいかもしれませんがここで一度簡単に復習してみましょうか。

まず、音楽は三つの要素によって組み立てられています。

その三つの要素が、リズム・メロディ・ハーモニーでした。

そして、それぞれ

  • リズム …… ノれる雰囲気の連続
  • メロディ …… 上がったり下がったり
  • ハーモニー …… 音の重なり(の連続)

といった感じの意味でした。

言葉だけだとわかりづらいので、図にしてみましょうか。

音楽だから、上がったり下がったりするのは当たり前。

確かにそれはそう。

でもそれを言ったら、「ノれる」のも当たり前だし、「音の重なり」があるのも当たり前ですよね?

その「音楽の当たり前」を三つに分けたのが、リズム・メロディ・ハーモニーで、

その中の「上がったり下がったり」の要素をメロディと呼んでるんです。

なんとなく、イメージがつかめてきたのはでないですか?

実際の曲でリズム・メロディ・ハーモニーを確かめてみる

さらに理解を深めるために、実際の曲で確かめてみましょう。

この曲↓を聴いてみてください。

(cm/mental / APPASSIONATriO)
(歌……VOICEVOX:ずんだもん)

この曲のメロディはこれ↓。

(cm/mental / APPASSIONATriO)
(歌……VOICEVOX:ずんだもん)

上がったり下がったりしてますね。

そして、ハーモニーはこれ↓。

音が一個ずつ鳴っている……わけじゃないですよね?

ってことは、音が重なってます。

リズムはというと、実はメロディの中にリズムが含まれているんです。

「上がったり下がったりするのがメロディ」なので、上がりも下がりもしない音声にすれば、メロディからリズムを抜き出すことができます。

すると、こうなります↓。

やはり、手拍子できそうな感じですね。

リズム・メロディ・ハーモニー、これらが組み合わさって、さっきのような曲が出来上がるわけです。

メロディとハーモニーからリズムを消すことはできない

先ほど私は、「メロディの中にリズムが含まれている」と言いました。

さっきのメロディをもう一度載せます。

(cm/mental / APPASSIONATriO)
(歌……VOICEVOX:ずんだもん)

これはメロディですけど、手拍子できそうですよね?

やはり、メロディはリズムも含んでいるようです。

で、さっきはメロディからリズムを抜き出しました。

じゃあ、リズムを抜き取った後のメロディってどうなるんでしょう?

リズムが消えてしまったメロディです。

考えてみてください。

どうですか?

……そう。

手拍子はできないけど、上がったり下がったりしてるだけ」というものになりそうですよね?

でもそれって、どういう音になるんですかね?

想像できますか?

私はできません。

何が言いたいのかといいますと、リズムを無くして、純粋にメロディだけを表現するのって、めっちゃくちゃ難しいんですよ。

メロディを作ろうとしたら、どうしたってリズムも付いてきちゃうんです。

リズムのないメロディは存在しない、と言ってもいいでしょう。

逆に、メロディのないリズムは、さっきやったように簡単にできましたよね?

リズムのないメロディはないけど、メロディのないリズムはあるんです。

ハーモニーはどうでしょうか?

一応、リズムのないハーモニーは作れるには作れるんです。

これ↑を聴いて手拍子をしなさいと言われても、どうやってやればいいか分からないと思います。

これがリズムのないハーモニー。

じゃあ、「このリズムのないハーモニーを使って音楽を作りなさい」と言われたらどうでしょうか?

これは、少なくとも私には無理です。

まあ、「一個だけの和音も音楽だ!」っていうのも言えなくはないけど、ちょっと無理やり感ありますよね?

それは普通ではない、特殊な音楽、ということになります。

だから、リズムのないハーモニーだけを使って普通の音楽を作ることはできない、ということになります。

じゃあ逆に、ハーモニーのないリズムはどうでしょうか?

これは普通に作れます。

さっき聴いてもらったこれ↓。

このリズムに、ハーモニーはありません。

音は連続してますけど、二つ以上の音が同時に重なってはいませんよね?

つまり、リズムのないハーモニーで普通の音楽は作れないけど、ハーモニーのないリズムで音楽は作れるということになります。

さて、ここまで説明したことを軽くまとめてみましょう。

メロディだけで音楽を作る → どうしてもリズムが付いちゃうので不可能

ハーモニーだけで音楽を作る → 普通の音楽にするためにはリズムが必要

リズムだけで音楽を作る → 可能

このまとめ↑を見ると、リズム・メロディ・ハーモニーの内、リズムが非常に大切だということが分かりますよね。

目立っているところ一つだけがメロディというわけじゃない

「曲の中で一番目立っているのがメロディ」だと、最初に説明しましたね?

そしてこれは「ざっくりとした説明で、正確ではない」とも言いました。

なぜならば、目立ってないメロディもあるからなんです。

これ↓を聴いてみてください。

(cm/mental / APPASSIONATriO)
(歌……VOICEVOX:ずんだもん コーラス……VOICEVOX:四国めたん)

二つの音がありますね。

「ララーララ」と言ってる声。

これが一番目立ってますし、上がったり下がったりもしてますし、これは間違いなくメロディです。

そしてもう一つ、「ウー」と言ってる声。

これは、そこまで目立ってはないですよね?

少なくとも「ララー」より目立ってるってことはないです。

「ウー」は、目立つというより、「ララー」をさらに魅力的にしている感じです。

でも、「ウー」もメロディなんです。

なぜなら、上がったり下がったりしてますから

目立たないメロディもある。

だから、「曲の中で一番目立ってるのがメロディ」という説明は正確じゃないというわけです。

ちなみに、「ウー」は「ララー」をさらに魅力的にしていると言いました。

このように、メロディをより魅力的にする別のメロディを、対旋律たいせんりつと言います

「ウー」は、対旋律です。

そして、「ララー」は一番目立っているメロディです。

一番目立っているメロディのことを、主旋律しゅせんりつと言います

「メロディ」を日本語にすると「旋律せんりつ」になります

だから、一番目立つ旋律が主旋律、主旋律を魅力的にする旋律が対旋律、ということなんです。

対旋律を知ってると、「結構音楽分かってる人」になれますよ。

さらに言うなら、リズム・メロディ・ハーモニーをまとめて「音楽の3要素」と言います

「対旋律」「音楽の3要素」この言葉を使いこなせれば自慢できますから、是非家族や友達にドヤ顔してみてくださいね!(あ、嫌われても私は責任取りません)

メロディについて簡単にまとめる

私が言いたかったことは、全て説明しました。

しかし、いろいろと説明してきたので、頭がごちゃごちゃしてしまっているかもしれません。

なので、ここでメロディについて簡単にまとめておきますね。

まず、音楽は三つの要素で組み立てられています。

メロディはその一つで、他にはリズムとハーモニーがあります。

メロディとは、

ざっくり理解 → 「歌や曲の中で目立っているところ」

より正確には → 「上がったり下がったり」

実際は → 「上がったり下がったりだけど、リズムがどうしても付く」

曲の中で一番目立っているメロディを主旋律と言い、

主旋律を魅力的にする別のメロディを対旋律と言います。

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くどい質問

「リズムのないメロディはない」って本当?

ハテナ君
ハテナ君

ちょっとこれ↓聴いてほしいんだけど

ハテナ君
ハテナ君

これって手拍子できないでしょ?

でも、音が上下してる。

これ、リズムのないメロディなんじゃねーの?

ハナ先生
ハナ先生

それがねえ……手拍子できちゃうんですよ

ハテナ君
ハテナ君

は?

どうやって?

ハナ先生
ハナ先生

こうやって↓

ハテナ君
ハテナ君

ああ……

ハナ先生
ハナ先生

なんかしっくりきちゃうでしょ?

リズムを感じさせないように音を作ろうとしても、感じちゃうのがリズムなんですよね

ハテナ君
ハテナ君

リズムのないメロディは存在しない……

ちっ! 認めざるを得ないか……

ハナ先生
ハナ先生

何と戦ってるのよあなたは……

ハナ先生
ハナ先生

時計のカチカチ音もリズム。

歯磨きのシャカシャカもリズム。

水をゴクゴク飲むのも、歩くのも、呼吸も、心臓の鼓動でさえもリズムなんです。

リズムは、私たちの生活に結び付きすぎてます。

リズムを感じないことのほうが難しいんですよね

ハテナ君
ハテナ君

ははーんなるほどね。

だから、リズムのないメロディを作るのは不可能なんすね

ハナ先生
ハナ先生

ただまあ、ハテナ君がさっき聴かせてくれたフワフワ上下する音が、「音楽なのか?」と言われたら、ちょっと微妙なところなんですけどね

ハテナ君
ハテナ君

そうなん?

手拍子できるんなら音楽なんじゃねえの?

ハナ先生
ハナ先生

手拍子できるのなら、リズムがある。

リズムがあるのなら、音楽なのか音楽じゃないのかと言ったら、まあ音楽です。

でも、音楽的要素はかなり薄いかな

ハテナ君
ハテナ君

なんで?

ハナ先生
ハナ先生

手拍子できるとは言いましたが、フワフワしてる分リズムが曖昧なんですよね。

リズムが曖昧だから、音楽だと感じにくい……。

そもそもなんですけど、

フワフワ音が音楽の一部として使われてるならまだしも、

フワフワ音だけを聴いて「音楽だなあ」と思えますか?

ハテナ君
ハテナ君

それはそう

まとめ

メロディとは、

ざっくり理解 → 「歌や曲の中で( ① )いるところ」 ー 答えを見る より正確には → 「( ② )ったり( ③ )ったり」 ー 答えを見る 実際は → 「( ② )ったり( ③ )ったりだけど、( ④ )がどうしても付く」 ー 答えを見る 曲の中で一番( ① )っているメロディを( ⑤ )と言い、 ー 答えを見る ( ⑤ )を魅力的にする別のメロディを( ⑥ )と言う。 ー 答えを見る

音楽の三要素は、

リズムのないメロディは( ある ・ ない )が、メロディのないリズムは( ある ・ ない)。 ー 答えを見る リズムのないハーモニーで普通の音楽は作れ( る ・ ない )が、ハーモニーのないリズムで音楽は作れ( る ・ ない )。 ー 答えを見る リズムだけで音楽は作れ( る ・ ない )。 ー 答えを見る したがって、音楽の3要素の内、非常に大切なのは( ⑪ )ということが分かる。 ー 答えを見る

参考文献


ハナ先生
ハナ先生

今日の授業はここまで。

他の用語解説もありますので是非

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