![](https://umikane.com/wp-content/uploads/2021/06/thumbnail1200-630_read_music_for_beginners-yougokaisetu-1024x538.png)
ハ長調とは、すごく簡単に言えば、「ドレミファソラシド」のことです。
大事なところだけ先に言いました。
でも、これだけではよくわからないでしょう。
それでは詳しく解説していきます。
楽譜が読めなくても大丈夫。楽譜は使いません!
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授業
![ハナ先生](https://umikane.com/wp-content/uploads/2020/09/SDicon-hana_hohoemi160.png)
それでは、授業を始めます
ハ長調とは?
ハ長調とは、すごく簡単に言えば、「ドレミファソラシド」のことです。
「ドレミファソラシド」って、イタリア語なんですよ。
これを日本語にすると、「ハニホヘトイロハ」になります。
![](https://umikane.com/wp-content/uploads/2021/06/hanihohetoiroha-syukusyou-001.png)
ハ長調の「ハ」は、「ドレミファソラシド」の「ド」のこと。
だから、ハ長調は「ドレミファソラシド」です。
この説明は、実はザックリとしすぎてるんですよね。
なので、もう少し詳しく理解していきましょう。
調について
ハ長調について詳しく説明する前に、「調」のことを少し知りましょう。
音楽には「調」というものがあります。
ハ長調とかイ短調とかの調ですね。
でも、「調とはなにか?」って、説明するのが難しいんですよね……。
なので、難しい説明は省きます!
知っておいてほしいことは、これ↓
曲が流れてるとき、調は一つに決まる!(例外あり)
どういうことか、と言いますと、
まず、調って、色々な種類があるんですよ。
全部で24種類あります(この中の一つがハ長調です)。
でも、曲が流れているときは、どれか一つの調になるんですね。
「この曲はハ長調」「あの曲はト長調」みたいな感じに。
一曲の中で、二つの調が同時に流れるってことは、あんまりないです。
曲が流れてるとき、調は一つに決まります。
とりあえずこれだけ知ってほしいです。
では、ハ長調について詳しく説明していきます。
まずは、ハ長調と他の調の違いについて。
他の調と比べてみると、逆にハ長調のことが分かってくるはずです。
ハ長調とハ短調の違い
ハ長調の「長調」というのは、「明るい感じ」という意味です。
ハ長調とは、「ドレミファソラシド」のことだと言いました。
「ドレミファソラシド」って明るいですよね。
聴いてみてください。
「長調」が「明るい感じ」なら、「暗い感じ」は「短調」です。
「ドミレファソラシド」を短調にしてみましょうか。
まず、「ミ」と「ラ」と「シ」に♭(フラット)という記号を付けます。
♭(フラット)は、音を少し低くする記号です。
「ミ」と「ラ」と「シ」を少し低くするんです。
すると、こうなります。
「ドレミ♭ファソラ♭シ♭ド」
聴いてみましょうか。
暗い感じに聴こえましたか?
これが短調です。
「ミ」と「ラ」と「シ」を低くしただけなのに、暗くなる。
不思議ですよね。
ハ長調は「ドレミファソラシド」でした。
では「ドレミ♭ファソラ♭シ♭ド」は何と言うでしょうか?
そう、ハ短調と言います。
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ハ長調とハ短調は何が違うのかというと、「ミ」と「ラ」と「シ」ですね。
「ミ」と「ラ」と「シ」に♭(フラット)が付いてるのがハ短調。
「ミ」と「ラ」と「シ」に♭(フラット)が付いてないのがハ長調、というわけです。
ハ長調じゃない長調
ハ長調の他にも、色々な長調があります。
長調は全部で12種類です。
一応書いておきますね。
ハ長調・ト長調・ニ長調・イ長調・ホ長調・ロ長調・嬰へ長調(変ト長調)
ヘ長調・変ロ長調・変ホ長調・変イ長調・変ニ長調
ハ長調は「ドレミファソラシド」ですよね。
でも、他の長調は「ドレミファソラシド」じゃないんですよ。
例えば、ト長調は「ソラシドレミファ♯ソ」です。
「ファ」に♯(シャープ)という記号が付いてます。
♯(シャープ)は音を少しだけ高くする記号です。
それから、ト長調の「ト」は「ソ」という意味です。
「ドレミファソラシド」を日本語にすると、「ハニホヘトイロハ」でしたよね。
![](https://umikane.com/wp-content/uploads/2021/06/hanihohetoiroha-syukusyou-001.png)
やはり、「ソ」は「ト」ですね。
だから、ト長調は「ソラシドレミファ♯ソ」というわけです。
さて、「ソラシドレミファ♯ソ」を聴いてみましょう。
くどいですが、これは「ソラシドレミファ♯ソ」です。
だけど、ちょっと「ドレミファソラシド」っぽく聞こえませんか?
「全然そんなふうには聞こえなかった」って人は、これ↓を聴いてみてください。
このちょっとした音楽を聴いた後に、「ソラシドレミファ♯ソ」を聴くと、
「ドレミファソラシド」っぽく聞こえるはずです。
他の長調も聴いてみましょうか。
ニ長調(レミファ♯ソラシド♯レ)を聴いてみましょう。
ちょっとした音楽のあとに「レミファ♯ソラシド♯レ」と鳴ります。
やっぱり「ドレミファソラシド」っぽく聞こえますよね?
他の長調もすべて同じです。
長調はすべて「ドレミファソラシド」っぽいのです!
では長調はすべてまったく同じかというと、違います。
違うところもあります。
ハ長調と他の長調の違いは、なんでしょうか?
そう、音の高さです。
ハ長調は「ドレミファソラシド」、ト長調は「ソラシドレミファ♯ソ」ですよね。
ニ長調は「レミファ♯ソラシド♯レ」です。
すべて、音の高さが違いますよね。
ハ長調の曲は「ドレミファソラシド」で作られている
ハ長調とは、「ドレミファソラシド」のことだと言いましたね。
ってことは、ハ長調の曲は「ドレミファソラシド」を使って作られてる、ってことなんですよ。
基本的に、「ドレミファソラシド」以外の音を使わないってことなんです(例外あり)。
実際のハ長調の曲で聴いてみましょうか。
この曲を「ドレミ」に直すと、
「ソ ドレミファソ ド ド ラ ファソラシド ド ド」
となります。
![](https://umikane.com/wp-content/uploads/2021/07/minuet-cdur.png)
どうでしょうか。「ドレミファソラシド」しか使ってないですよね?
「ファ♯」とか「シ♭」とか、出てきてないですよね?
ハ長調の曲は基本的に、「ドレミファソラシド」を使って作られるのです。
ハ長調の曲をト長調に移調してみる
さっき聴いてもらった曲を、ト長調に変えてみましょう。
長調を他の長調に変えることを移調と言います。
(短調を他の短調に変えることも移調と言います。)
ハ長調は「ドレミファソラシド」、ト長調は「ソラシドレミファ♯ソ」でしたね。
ト長調の曲は「ソラシドレミファ♯ソ」を使って作られているわけです。
さっきの曲をト長調に移調すると、こうなります↓
「ドレミ」に直すと、「レ ソラシドレ ソ ソ ミ ドレミファ♯ソ ソ ソ」になります。
![](https://umikane.com/wp-content/uploads/2021/07/minuet-gdur.png)
「あれ? 音が全部変わってる!
ファに♯(シャープ)を付けるだけでいいんじゃないの?」
と思ったかたもいるかもしれません。
ハ長調の「ドレミファソラシド」と、ト長調の「ソラシドレミファ♯ソ」を、
見比べてみてください。
使ってる音はほとんど同じです。
違う音は「ファ」だけ。
ふつうの「ファ」になってるのがハ長調。
「ファ」に♯(シャープ)が付いてるのがト長調、というわけです。
だから、「ソ ドレミファソ ド ド ラ ファソラシド ド ド」の「ファ」に♯(シャープ)を付けて、
「ソ ドレミファ♯ソ ド ド ラ ファ♯ソラシド ド ド」にすれば、
ト長調になるのかな? と。
でも、これは違うんです。これは移調にはなりません。
ここで思い出して欲しいんですが、
ハ長調と他の長調の違いは、なんだったでしょうか?
そう、音の高さが違います。
つまり、移調するなら、全ての音の高さを変えなければならないのです。
「ドレミファソラシド」を「ドレミファ♯ソラシド」にしただけでは、移調にはなりません。
全ての音の高さを変えて、「ソラシドレミファ♯ソ」にしなければならないのです。
さて、ハ長調の曲とト長調の曲を聴き比べてみてください。
さっきの曲をもう一度のせておきます。
ハ長調↓
ト長調↓
どうでしょうか?
音の高さは違うけど、同じ感じがしませんか?
ハ長調以外の長調がすべて「ドレミファソラシド」っぽいのと同じように、
曲を他の調に移調しても同じ感じになるのです。
くどい質問
曲の途中で調が変わることもあるし、同時に二つの調が流れることもある
![ハナ先生](https://umikane.com/wp-content/uploads/2020/09/SDicon-hana_osie160.png)
「曲が流れてるとき、調は一つに決まる」と言いました
![ハテナ君](https://umikane.com/wp-content/uploads/2018/01/顔なるほど.png)
言ってたね。
「この曲はハ長調」「あの曲はト長調」みたいな感じ、だろ?
![ハナ先生](https://umikane.com/wp-content/uploads/2020/09/SDicon-hana_point160.png)
そう。
でもね、一曲の中で調が一つになるわけじゃないです
![ハテナ君](https://umikane.com/wp-content/uploads/2017/05/顔.png)
どういうこと?
![ハナ先生](https://umikane.com/wp-content/uploads/2020/09/SDicon-hana_point160.png)
曲の途中で調が変わることがあるんです。
これを転調と言います。
![ハテナ君](https://umikane.com/wp-content/uploads/2018/01/顔….png)
ええ、じゃあ「調は一つ」っていうのは嘘だったの?
![ハナ先生](https://umikane.com/wp-content/uploads/2020/09/SDicon-hana_tere160.png)
嘘をついたつもりはありませんが……。
転調することはよくあることですが、
曲が流れているそのときは、調は一つに決まるんです。
二つの調が同時に流れるっていうのは、ふつう、ないです。
例えば、ハ長調からト長調に転調するのは、よくあることです。
でも、「ハ長調とト長調が同時になってる」っていうのは、ふつうないです。
![](https://umikane.com/wp-content/uploads/2021/07/tenntyou-hukutyou-yokuaru.png)
![ハテナ君](https://umikane.com/wp-content/uploads/2018/01/顔哀.png)
「ふつう」ない?
![ハナ先生](https://umikane.com/wp-content/uploads/2020/09/SDicon-hana_osie160.png)
そう、絶対にない、とは言えないです
![ハテナ君](https://umikane.com/wp-content/uploads/2018/01/顔….png)
たまにならあるってこと?
![ハナ先生](https://umikane.com/wp-content/uploads/2020/09/SDicon-hana_emi160.png)
その通り!
二つの調が同時に流れること、実は、あります。
これを複調と言います(二つ以上の調なら多調です)
![ハテナ君](https://umikane.com/wp-content/uploads/2018/01/顔怒.png)
ええ……「調が一つ」って、やっぱり嘘じゃん……
![ハナ先生](https://umikane.com/wp-content/uploads/2020/09/SDicon-hana_aseri160.png)
う、嘘をついたつもりは……。
転調や複調のことを考えると難しくなっちゃうので、
今回は特に説明をしなかっただけです。
「曲が流れているとき、調は一つ(例外あり)」と覚えてください!
まとめ
ハ長調とは簡単に言えば、「( )」のことである。 ー 答えを見るハ長調とハ短調の違いは、「ミ」と「ラ」と「シ」にある。
「ミ」と「ラ」と「シ」に♭(フラット)が
付いて( いない ・ いる )のがハ長調であり、 ー 答えを見る「ミ」と「ラ」と「シ」に♭(フラット)が
付いて( いない ・ いる )のがハ短調である。 ー 答えを見るハ長調と他の長調を聴き比べると、どれも「ドレミファソラシド」のように聞こえるが、
ハ長調と他の長調との違いは、( )にある。 ー 答えを見る<スポンサーリンク>
![ハナ先生](https://umikane.com/wp-content/uploads/2020/09/SDicon-hana_hohoemi160.png)
今日の授業はここまで。
楽譜の読み方も、こちら↓からぜひ学んでみてください
コメント
とっても説明が丁寧で、耳でも確認できて、理解しやすくて驚きましたー!^o^
これは分かりやすい!素晴らしいです!ありがとうございます!