
コード進行とは、コード(和音)の並び方のことです。
コードっていうのは、二つ以上の音が同時に鳴ってる音のこと。
つまり、二つ以上の音をポンポンと並べていくと、それがコード進行になる、ということです(めちゃくちゃザックリとした説明ですが……)。

このコード進行を作ることによって、どんな良いことがあるのかというと、
コード進行って、曲の雰囲気を決めることができるんですよ。
……と言われても、なんのことだか分からないと思いますが、ご安心ください。
これから分かりやすく解説していきます。
楽譜は読めなくても大丈夫です!
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授業

それでは、授業を始めます
まずコードとは?
「コード進行」って、軽く調べても正直意味が分からないですよね?
そもそも「コード」が専門用語なんです。
その難しそうな「コード」の「進行」……うん、意味が分からないですね。
だからつまり、「コード進行」を理解するには、まず「コード」を理解する必要があります。
大丈夫。
少しくどくなりますが、超分かりやすく説明していきます。
さて、さっそく答えを言ってしまいますが、
コードとは、二つ以上の音が同時に鳴っている音のことです。
例えば、ドとミ、ソとレ、ド・ミ・ソ、ソ・シ・レ・ファ、などなど。

二つ以上の音なら、どんな音の組み合わせでも、それはコードです。
しかし、どんな物事にも、基礎基本というものがあります。
それはコードでも同じ。
コードの基本は、三和音です。
三和音とは?
「三和音」……難しそうですね。
大丈夫です。何度も言いますが、一つ一つ分かりやすく説明していきますからご安心を。
さて、「コード」を日本語にすると、「和音」になります。
つまり、三つの和音で、三和音っていうことなんですよね。
これは「和音が三つある」という意味じゃなくて、「三つの音で組み立てられた和音」という意味です。
例えば、ド・ミ・ソ、ファ・ラ・ド、ラ・ド・ミとかですね。

なんでわざわざ音を積み重ねるのかと言いますと、それだけ音楽が華やかになるからですね。
一つだけ音を鳴らすより、二つ・三つと音を重ねて鳴らした方が、なんかいい感じになるわけですよ。
もちろん、むやみやたらに音を増やせばいいってものじゃないですが、ある程度音はたくさんあった方が、聞き心地の良い音楽になりやすい、ということです。
三和音の作り方
三和音は、ただ適当に三つ音を積めばいい、というわけじゃありません。
積み方には、簡単な決まりがあります。
一個おきに積むのです。
ド・レ・ミ、とかではなくて、ド・ミ・ソ、みたいな感じです。


なんで一個おきに積むのか?
それは聴き比べてみれば一目瞭然(一聴瞭然?)。
まずは、ド・レ・ミの和音。
次に、ド・ミ・ソ。
聴き比べてみてください。
明らかにド・ミ・ソの方が綺麗に聞こえませんか?
これがコードの基本、三和音!
一個おきに音を積むのが、良い感じのコードにするための基本の決まり、ということなのです。
コードネーム
一個おきに積む、というのは、基本の決まりです。
基本を抜けると、一個おきには積まない和音もありますし、そもそも三和音ではなくて、四和音(セブンスコード)なんてものもありますが、とりあえずそれはわきに置いておきましょう。
まずは三和音だけで考えてみましょうか。
とはいっても、三和音だけでも色々なものがあります。
例えば、こんな感じ↓。

他にも色々ありますが、いったん省略しますね。
さて、「ド・ミ・ソのコード」について話したくなったとしましょう。
その度に毎回毎回「ド・ミ・ソのコードが……」なんて言うのはめんどくさいですよね? 長いし。
そこで便利になるのが、コードネームです。
「ネーム」って、日本語にすると「名前」ですよね?
つまり、コードの名前ってことです。
そう、コードにはそれぞれ名前がついてるんですよ。
さっき挙げたコードのコードネームなら、こんな感じ↓です。

AとかGとかありますが、これは普通にAとかGとか読めば大丈夫です。
「m」は「マイナー」と読みます。
Emで「イーマイナー」です。
マイナーについては、後で説明しましょう。
さて、突然アルファベットが出てきたわけですが、
これは、どういう基準で、このアルファベットが決まっているのでしょうか?
それは、コードの一番下の音です。
コードの一番下の音の名前が、そのままコードネームになっている、というわけです。


え?
だったら「ド・ミ・ソ」なら「ド」じゃん。
なんで「C」なの?
って思ったかもしれません。
その通りです。
「ド」って、「C」なんですよ。
そもそも「ドレミファソラシド」って、イタリア語なんです。
これを英語にすると、「CDEFGABC」になるわけです。

コードネームは、英語の音の名前が使われてるってことなんです。
マイナーコードとは?
「m」は「マイナー」と読む、と言いましたね?
このマイナーって何なのか?
マイナーは、暗い感じだって思っておいてください。とりあえず、今は。
そうなんです。
マイナーになると暗くなるんですよね。
聴き比べてみましょう。
まずは普通のCコード(ド・ミ・ソ)↓。
次、Cmコード(ド・ミ♭・ソ)↓(♭は、音の高さをほんの少しだけ下げるという意味です。今はあまり気にしなくて大丈夫です)。
どうですか?
Cコードは明るく聴こえ、Cmコードは暗く聴こえますよね?
これが、mがあるかないかの違いになります。
ちなみに、マイナーコードがあるということは、当然メジャーコードもあります。
マイナーが暗いなら、メジャーは明るい感じです。
今聴いたCコード、明るかったですよね?
そう、このCコードこそ、メジャーコードなんですよ。
メジャーコードは特に文字とか付けないんです。
CもFもGも、全部メジャーコードです。
なので、Cコードのことを、「Cメジャーコード」と呼ぶときもあります。
もちろん、「●コード」も「●メジャーコード」も、意味は全く同じです。
コード進行とは?
さて、大変お待たせいたしました。
ここからはいよいよ、コード進行について説明していきましょう。
コード進行とは、コードをポンポンと並べたものになります。
例えば、C・Dm・Em・F・G、と、適当にコードを並べてみましたが、これも立派なコード進行です。
コード進行はね、とっても大事なんですよお?
コード進行があるのとないのとでは、音楽の雰囲気に大きな違いが出ます。
例えば……
私が適当に作ったメロディを聴いてみてください。
コードなしです。
これに、さっきのC・Dm・Em・F・Gのコードを付けてみます。
いかがでしょうか?
全然違うでしょう?
コード進行を変えると雰囲気がガラリと変わる
ここからが、コード進行の一番面白いところです。
さて、今聴いてもらった曲、コード進行を変えてみましょう。
F・G・Em・Am・Dmにしてみました。
さっきのC・Dm・Em・F・Gバージョンももう一度載せておきます↓。
どうですか?
雰囲気がガラリと変わりましたよね!
当然、メロディは変えてません。
コード進行だけ変えたのです。
それなのにこれだけ雰囲気が変わるということは、コード進行にはそれほどの強い力があるっていうことですね。
くどい質問
コード進行は伴奏のようなもの?

まあつまり、コード進行は伴奏ってことでオーケー?

それはちょっと違います

は?

確かにコード進行と伴奏は、似てはいますが、同じではないです。
例えば、「コード進行はあるけど伴奏がない」ということがあるんですよ

なんじゃそりゃ?

これ↓を見てください


歌詞とコード?

そう。
これの歌詞だけを見て、コードは無視して歌うとします。
するとそれは、「コード進行はあるけど伴奏はない歌」になります

んー……
コード進行は、演奏してもしなくても「ある」ってこと?

その通り!
伴奏は「演奏」ですから、伴奏をしなかったら「伴奏はない」と言えます。
でも、コード進行は、そこに書いてあったら演奏をしてもしなくても「ある」んです

伴奏は演奏。
コード進行は演奏じゃない。
これがコード進行と伴奏の違いってこと?

うん!
まあでも、ざっくりとした理解だけなら、
「コード進行と伴奏は同じようなもの」と理解してしまっても大丈夫かな
まとめ
コード(和音)とは、二つ以上の音が( )に鳴っている音のことである。 ー 答えを見るコードの基本は、三つの音で組み立てられた和音、
すなわち( )である。 ー 答えを見る綺麗なコードにするためには簡単な決まりがあり、
積み方を( 順番に ・ 一個おきに )する。 ー 答えを見るコードにはメジャーコードとマイナーコードがあり、簡単に言えば、
メジャーコードは、
( 明るい ・ 暗い )感じであり、 ー 答えを見るマイナーコードは、
( 明るい ・ 暗い )感じである。 ー 答えを見るコード進行とは、
コードを( )ものである。 ー 答えを見るコード進行の中のコードを変えたり、順序を変えたりすることにより、音楽の雰囲気を変えることが出来る。

今日の授業はここまで。
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