ハ長調とは? 楽譜なしで超わかりやすく解説!

ハ長調とは、すごく簡単に言えば、「ドレミファソラシド」のことです。

大事なところだけ先に言いました。

でも、これだけではよくわからないでしょう。

それでは詳しく解説していきます。

楽譜が読めなくても大丈夫。楽譜は使いません!

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授業

ハナ先生
ハナ先生

それでは、授業を始めます

ハ長調とは?

ハ長調とは、すごく簡単に言えば、「ドレミファソラシド」のことです。

「ドレミファソラシド」って、イタリア語なんですよ。

これを日本語にすると、「ハニホヘトイロハ」になります。

ハ長調の「ハ」は、「ドレミファソラシド」の「ド」のこと。

だから、ハ長調は「ドレミファソラシド」です。

この説明は、実はザックリとしすぎてるんですよね。

なので、もう少し詳しく理解していきましょう。

調について

ハ長調について詳しく説明する前に、「調」のことを少し知りましょう。

音楽には「調」というものがあります。

ハ長調とかイ短調とかの調ですね。

でも、「調とはなにか?」って、説明するのが難しいんですよね……。

なので、難しい説明は省きます!

知っておいてほしいことは、これ↓

曲が流れてるとき、調は一つに決まる!(例外あり)

どういうことか、と言いますと、

まず、調って、色々な種類があるんですよ。

全部で24種類あります(この中の一つがハ長調です)。

でも、曲が流れているときは、どれか一つの調になるんですね。

「この曲はハ長調」「あの曲はト長調」みたいな感じに。

一曲の中で、二つの調が同時に流れるってことは、あんまりないです。

曲が流れてるとき、調は一つに決まります。

とりあえずこれだけ知ってほしいです。

では、ハ長調について詳しく説明していきます。

まずは、ハ長調と他の調の違いについて。

他の調と比べてみると、逆にハ長調のことが分かってくるはずです。

ハ長調とハ短調の違い

ハ長調の「長調」というのは、「明るい感じ」という意味です。

ハ長調とは、「ドレミファソラシド」のことだと言いました。

「ドレミファソラシド」って明るいですよね。

聴いてみてください。

「長調」が「明るい感じ」なら、「暗い感じ」は「短調」です。

「ドミレファソラシド」を短調にしてみましょうか。

まず、「ミ」と「ラ」と「シ」に♭(フラット)という記号を付けます。

♭(フラット)は、音を少し低くする記号です。

「ミ」と「ラ」と「シ」を少し低くするんです。

すると、こうなります。

「ドレミ♭ファソラ♭シ♭ド」

聴いてみましょうか。

暗い感じに聴こえましたか?

これが短調です。

「ミ」と「ラ」と「シ」を低くしただけなのに、暗くなる。

不思議ですよね。

ハ長調は「ドレミファソラシド」でした。

では「ドレミ♭ファソラ♭シ♭ド」は何と言うでしょうか?

そう、ハ短調と言います。

ハ長調とハ短調は何が違うのかというと、「ミ」「ラ」「シ」ですね。

「ミ」と「ラ」と「シ」に♭(フラット)が付いてるのがハ短調。

「ミ」と「ラ」と「シ」に♭(フラット)が付いてないのがハ長調、というわけです。

ハ長調じゃない長調

ハ長調の他にも、色々な長調があります。

長調は全部で12種類です。

一応書いておきますね。

ハ長調・ト長調・ニ長調・イ長調・ホ長調・ロ長調・えいへ長調(変ト長調)

ヘ長調・変ロ長調・変ホ長調・変イ長調・変ニ長調

ハ長調は「ドレミファソラシド」ですよね。

でも、他の長調は「ドレミファソラシド」じゃないんですよ。

例えば、ト長調は「ソラシドレミファ♯ソ」です。

「ファ」に♯(シャープ)という記号が付いてます。

♯(シャープ)は音を少しだけ高くする記号です。

それから、ト長調の「ト」は「ソ」という意味です。

「ドレミファソラシド」を日本語にすると、「ハニホヘトイロハ」でしたよね。

やはり、「ソ」は「ト」ですね。

だから、ト長調は「ソラシドレミファ♯ソ」というわけです。

さて、「ソラシドレミファ♯ソ」を聴いてみましょう。

くどいですが、これは「ソラシドレミファ♯ソ」です。

だけど、ちょっと「ドレミファソラシド」っぽく聞こえませんか?

「全然そんなふうには聞こえなかった」って人は、これ↓を聴いてみてください。

このちょっとした音楽を聴いた後に、「ソラシドレミファ♯ソ」を聴くと、

「ドレミファソラシド」っぽく聞こえるはずです。

他の長調も聴いてみましょうか。

ニ長調(レミファ♯ソラシド♯レ)を聴いてみましょう。

ちょっとした音楽のあとに「レミファ♯ソラシド♯レ」と鳴ります。

やっぱり「ドレミファソラシド」っぽく聞こえますよね?

他の長調もすべて同じです。

長調はすべて「ドレミファソラシド」っぽいのです!

では長調はすべてまったく同じかというと、違います。

違うところもあります。

ハ長調と他の長調の違いは、なんでしょうか?

そう、音の高さです。

ハ長調は「ドレミファソラシド」、ト長調は「ソラシドレミファ♯ソ」ですよね。

ニ長調は「レミファ♯ソラシド♯レ」です。

すべて、音の高さが違いますよね。

ハ長調の曲は「ドレミファソラシド」で作られている

ハ長調とは、「ドレミファソラシド」のことだと言いましたね。

ってことは、ハ長調の曲は「ドレミファソラシド」を使って作られてる、ってことなんですよ。

基本的に、「ドレミファソラシド」以外の音を使わないってことなんです(例外あり)

実際のハ長調の曲で聴いてみましょうか。

この曲を「ドレミ」に直すと、

「ソ ドレミファソ ド ド ラ ファソラシド ド ド」

となります。

どうでしょうか。「ドレミファソラシド」しか使ってないですよね?

「ファ♯」とか「シ♭」とか、出てきてないですよね?

ハ長調の曲は基本的に、「ドレミファソラシド」を使って作られるのです。

ハ長調の曲をト長調に移調してみる

さっき聴いてもらった曲を、ト長調に変えてみましょう。

長調を他の長調に変えることを移調いちょうと言います。

(短調を他の短調に変えることも移調と言います。)

ハ長調は「ドレミファソラシド」、ト長調は「ソラシドレミファ♯ソ」でしたね。

ト長調の曲は「ソラシドレミファ♯ソ」を使って作られているわけです。

さっきの曲をト長調に移調すると、こうなります↓

「ドレミ」に直すと、「レ ソラシドレ ソ ソ ミ ドレミファ♯ソ ソ ソ」になります。

「あれ? 音が全部変わってる!

ファに♯(シャープ)を付けるだけでいいんじゃないの?」

と思ったかたもいるかもしれません。

ハ長調の「ドレミファソラシド」と、ト長調の「ソラシドレミファ♯ソ」を、

見比べてみてください。

使ってる音はほとんど同じです。

違う音は「ファ」だけ。

ふつうの「ファ」になってるのがハ長調。

「ファ」に♯(シャープ)が付いてるのがト長調、というわけです。

だから、「ソ ドレミファソ ド ド ラ ファソラシド ド ド」の「ファ」に♯(シャープ)を付けて、

「ソ ドレミファ♯ソ ド ド ラ ファ♯ソラシド ド ド」にすれば、

ト長調になるのかな? と。

でも、これは違うんです。これは移調にはなりません

ここで思い出して欲しいんですが、

ハ長調と他の長調の違いは、なんだったでしょうか?

そう、音の高さが違います。

つまり、移調するなら、全ての音の高さを変えなければならないのです。

「ドレミファソラシド」を「ドレミファ♯ソラシド」にしただけでは、移調にはなりません。

全ての音の高さを変えて、「ソラシドレミファ♯ソ」にしなければならないのです。

さて、ハ長調の曲とト長調の曲を聴き比べてみてください。

さっきの曲をもう一度のせておきます。

ハ長調↓

ト長調↓

どうでしょうか?

音の高さは違うけど、同じ感じがしませんか?

ハ長調以外の長調がすべて「ドレミファソラシド」っぽいのと同じように、

曲を他の調に移調しても同じ感じになるのです。

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くどい質問

曲の途中で調が変わることもあるし、同時に二つの調が流れることもある

ハナ先生
ハナ先生

「曲が流れてるとき、調は一つに決まる」と言いました

ハテナ君
ハテナ君

言ってたね。

「この曲はハ長調」「あの曲はト長調」みたいな感じ、だろ?

ハナ先生
ハナ先生

そう。

でもね、一曲の中で調が一つになるわけじゃないです

ハテナ君
ハテナ君

どういうこと?

ハナ先生
ハナ先生

曲の途中で調が変わることがあるんです。

これを転調てんちょうと言います。

ハテナ君
ハテナ君

ええ、じゃあ「調は一つ」っていうのは嘘だったの?

ハナ先生
ハナ先生

嘘をついたつもりはありませんが……。

転調することはよくあることですが、

曲が流れているそのときは、調は一つに決まるんです。

二つの調が同時に流れるっていうのは、ふつう、ないです。

例えば、ハ長調からト長調に転調するのは、よくあることです。

でも、「ハ長調とト長調が同時になってる」っていうのは、ふつうないです。

ハテナ君
ハテナ君

ふつう」ない?

ハナ先生
ハナ先生

そう、絶対にない、とは言えないです

ハテナ君
ハテナ君

たまにならあるってこと?

ハナ先生
ハナ先生

その通り!

二つの調が同時に流れること、実は、あります

これを複調ふくちょうと言います(二つ以上の調なら多調たちょうです)

ハテナ君
ハテナ君

ええ……「調が一つ」って、やっぱり嘘じゃん……

ハナ先生
ハナ先生

う、嘘をついたつもりは……。

転調や複調のことを考えると難しくなっちゃうので、

今回は特に説明をしなかっただけです。

「曲が流れているとき、調は一つ(例外あり)」と覚えてください!

まとめ

ハ長調とは簡単に言えば、「(   )」のことである。 ー 答えを見る

ハ長調とハ短調の違いは、「ミ」「ラ」「シ」にある。

「ミ」と「ラ」と「シ」に♭(フラット)が

付いて( いない ・ いる )のがハ長調であり、 ー 答えを見る

「ミ」と「ラ」と「シ」に♭(フラット)が

付いて( いない ・ いる )のがハ短調である。 ー 答えを見る

ハ長調と他の長調を聴き比べると、どれも「ドレミファソラシド」のように聞こえるが、

ハ長調と他の長調との違いは、(   )にある。 ー 答えを見る

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ハナ先生
ハナ先生

今日の授業はここまで。

楽譜の読み方も、こちら↓からぜひ学んでみてください

コメント

  1. 田中弘樹 より:

    とっても説明が丁寧で、耳でも確認できて、理解しやすくて驚きましたー!^o^

  2. 匿名 より:

    これは分かりやすい!素晴らしいです!ありがとうございます!

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