こんばんは。ハナです。
「ハテナです」
今日は3度の音程練習をしていきましょう。
コチラの記事を読んだ人向けです
(長くなってしまったので、記事を二つに分けます)
(今分からなくても大丈夫なところは、緑の字で書きます)
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まずは一個だけ
「なんか難しそうなんですけど」
そんなことねーぜ?
問題!
「え、いきなり?」
練習1
次の音の3度下は何ですか。楽譜に音を書き込んでください。臨時記号♪は付けないでください。
↓↓↓
↓↓
↓
「あ。いけるかも」
お?
「『シドレ』
だから……
どうだ!」
さすがハテナ君!
キミは期待を裏切らないね!
「だろ?」
残念、不正解!
「はあ?」
問題をよく見てごらん?
「3度下は何ですか」って書いてあるでしょ?
キミが書いたのは、3度上
「……」
それから、
3度下ってことは、
指で数えるとき逆にしなきゃダメよ
例えば「ド」なら、
こんな感じに
ってなわけで、
はい! やり直し!
「ちくしょう……。
これで文句ねえだろ!」
うむ、正解だ
練習1の答え・・・
さて次、
練習2
練習1で出来上がった音程を答えてください。
↓↓↓
↓↓
↓
「ん? 今やったやつ?
3度でしょ?」
なに3度?
「長」3度? 「短」3度?
「そういうことか……」
うん。
これからは、
「音程は何ですか」って聞かれたら、
「長」とか「短」とか付けて答えるんだよ
「めんどくせー
で、どうすればいいわけ?」
ヒントをあげよう
長3度は、半音四つ分
短3度は、半音三つ分
「なるほど。半音を数えればいいのか。
四つ。だから長3度!」
正解。
練習2の答え・・・長3度
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♯とか♭とかって、結構ややっこしいんだね
次は、曲を使って練習しましょう。
練習3
次の楽譜に、
・①~④の音については3度下
・⑤~⑨の音については3度上
の音を書き加えましょう。臨時記号は付けないでください。
↓↓↓
↓↓
↓
「うわ……時間かかりそう……」
がんば☆
「前半は3度下、後半は3度上だろ?
よし、もう間違えないぞ!」
本当かなあ……?
「……できた!
」
おおお!?
「ドヤァ!」
……ん?
あのさあ……
今ハテナ君のこと、ほめようとしたんだけどさ。
「え? ほめろよ」
あのね。
ほとんど正解なの
正解なんだけど。
どうして♮付けちゃったの?
「え、違うの?」
違います!
♮は、いりません!
「はああ!???
問題に『臨時記号は付けないでください』って書いてあるじゃん!」
……ん?
「だーかーらー!
ほら! 調号♪があるだろ?
ってことは……
この『シ』にも♭が付いちゃうじゃん!
そしたら、臨時記号が付いたことになっちゃう!
だったら、♮で戻してあげなきゃ!
だろ???」
……なるほどね。
うん、キミはよくがんばった。
えらいよ。
「でっしょー?」
間違えてますけどね。
「……」
調号があるから、
「シ」に♭が付く。
これは正解です。
でも、この♭って、「臨時記号」なのかな?
「え?」
臨時記号って何?
「♯とか♭とか……」
うん、そうだね。
それって、どこに付くの?
「音符の横?」
そうです。
音符の横に付くのが臨時記号です。
ト音記号とかに付いてる調号は、
臨時記号ではありません!
「な……なんだってー!?」
あと、もう一つ。
♮も臨時記号です。
「ええ??? ♮は元に戻す記号でしょ???」
そうだね。
……いや、ちょっと違うかな。
♮は、音を幹音〔かんおん〕に変える記号です。
「かんおん?」
うん。
♯、♭、×、♭♭が全く付いてない音。
それが幹音です。
「『×』←なにコレ?」
それはダブルシャープ。
音を半音二つ分上げる記号です。
「ふーん。
じゃあ♮も音を変えてるってことなの?」
その通り!
「難しいなあ……頭がパンクしそう」
ややっこしいから、
一度整理しましょう。
まず……
♯、♭、×、♭♭、♮
この記号たちを、変化記号と言います。
♮も変化記号です。
「……ん? 今変化記号って言った?
臨時記号じゃないの?」
まあ、続きの話を聞いてください。
変化記号には、二つの使い方があります。
一つは、調号。
もう一つは、臨時記号。
調号は、ト音記号とかヘ音記号とかの横に付くやつ
で、
臨時記号は、曲の途中で音符の横に付くやつ
さっきの曲で言うと、
この♭は、
変化記号とも言いますし、調号とも言います。
でも、臨時記号ではありません。
そして、
ハテナ君が付けちゃったこの♮。
これは間違いですが、
「もしこの♮が本当にあったら?」って考えてみよう。
そしたら、
この♮は、変化記号とも言いますし、臨時記号とも言います。
もちろん、調号ではありません。
「なるほど」
図にすると、
こんな感じ!
変化記号の整理はこれで終わり!
「ふう……」
話を元に戻すよ。
練習3の答えは、
コレだ!
「惜しかったぜ……」
本当に惜しかった。
練習3の答え・・・
または、
小まとめ
ここまでをまとめます。
・変化記号とは、「♯、♭、×、♭♭、♮」この記号たちのこと
・♮も変化記号。
・変化記号の使い方は、調号と臨時記号。
・調号と臨時記号をごちゃ混ぜにしないこと。
「全部変化記号のことじゃん」
変化記号と臨時記号の違い、覚えておいてくれ
では、パート2へ続きます
参考文献
1 海老澤敏・上参郷祐康・西岡信雄・山口修監修(2002)『新編 音楽中辞典』音楽之友社.
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